2013年8月8日木曜日

ベルヒ先生~喀血~

              



              大事件だった。



 朝一番。朝食とお弁当の準備に追われる慌ただしい時間。主人を送り出し次は子供、とばたばた駆け回る。まず長男、それから二男。長男が朝の支度をする間、台所であれこれ
用意していた。メゾネット吹き抜けのお家なので階下から大声で互いに会話出来る。
二男も起きている。二階のお風呂場で顔を洗っているのか?上から何か私を呼ぶ声が
した。が、何と言っているのか聞こえない。「ええ〜?なんて言ったの〜?」と
タオルで手をふきふき、二階へ行こうとした、その刹那、



           突然ものすごい音がした。



 私は多分、何か家具が倒れたんだと思った。何が倒れたんだろう?子供は無事
だろうか?慌てて二階へ駆け上がると • • •



     二男が自室で寝ていた。床のカーペットの上で。



 え?さっき起きてきて朝の準備してたじゃない。何で寝てるの?何かおかしい。




 子供を揺り動かして起こした。青い顔の子供はぼんやりして、



     『あれ〜?どうしたの?あれれ〜?』



 記憶を短い間無くしているらしく、少し考えたあと、事態がわかったらしく説明した。



     『お風呂場で血を吐いたの。』



 即座に風呂場を見ると血の海。殺人事件並みの量だ。もちろんすぐに救急車を呼んだ。
子供の意識はハッキリしているので事態を説明するため血の海はそのままにして
(もちろん救急隊員はすぐさま事態を理解した。この日夜中に夫と二人で掃除したが
ものすごく時間がかかりました。)出来る限りの救急措置を施した。バイタル(血圧、脈、呼吸、体温)はかなり低い。緊急事態は間違いない。





      そして我々は救急車で運ばれた。(長男は学校に行かせた。)  



   


エアブロイで二男が食べたシュペーツレ(ドイツ風ニョッキチーズオーブン焼き)
あれから1年半。ごはんを何も食べれなかった頃が嘘のよう。
完食でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿